2012.02.15 Wednesday 10:57
菊田は葉山から「強いとはどういうことなのか」と
バーで相談を受けていた。
そこへパンプスを買い物中の玲子から事件との電話が。
二人が現場へ駆け付けると、そこには葉山の警察学校の同期である
成城南署の高野真弓がいた。
事件は、長塚淳という男性が自宅の玄関先でいきなりメッタ刺しに遭って
殺されるというもの。
玲子は真弓と組むことになる。
これまで昇進試験にしか興味なさそうだった葉山が、
今回はやけに張り切っていた。
玲子は長塚家に行き、父の利一から話を聞くが、
息子には恨まれるようなことはないと主張。
家政婦は、あの晩は雨戸を閉めて玄関の電灯を点けておいたと言う。
被害者は高学歴で仕事ぶりも良く、人間関係も問題なかった。
恋人と最近うまくいってなかったという話を、
葉山は激しい口調で被害者の同僚から聞き出す。
手がかりは掴めぬままだが、葉山の様子に何かを感じた菊田は、
真弓に葉山の学校時代の話を聞く。
葉山は自分の恋人にも「女は刑事になるな」と主張し、破局したらしい。
女は守るべきだと言いながら、卒配してすぐの頃、
傷害事件の現場で凶器のナイフを見ただけで葉山は吐いたと言う。
真弓はそんな葉山を「弱い」と言うのだった。
捜査一課に行きたい真弓は、玲子のことを何でも知っていた。
玲子はシャンプーが自分とかぶってる真弓のことを若干うざく思いながら、
被害者の上着のボタンから犯人の指紋が出たことを不思議に思う。
自宅の呼び鈴にも指紋は残されてなかったのに…。
家政婦の証言と被害者が帰宅直後だったことをヒントに、
玲子は犯人が実は父親の利一を狙っていたのでないかと思い当たる。
利一は旧厚生省で薬害感染症問題を引き起こした張本人と言われていた。
密かに恨みを買っている可能性は高い。
玲子の鮮やかな推理に皆舌を巻くが、
葉山は玲子と一緒に長塚に付かせて欲しいと言う。
葉山の焦りように菊田はクギを刺し、葉山が手柄にこだわる訳を聞く。
葉山は中学時代に家庭教師の大学生が目の前で刺殺される現場を見ていた。
犯人の報復が怖くて証言できなかった自分の弱さを感じ、
葉山は高卒で警察に入ったのだった。強くなりたい…と望む葉山。
でも今の状態では自分は弱いままで終わってしまう…。
菊田は、感染症が発症して自殺した女性の自宅を訪ねる。
女性には恋人がいたが信用してもらえなかったらしい。
その恋人の自宅へ潜入する菊田。
パソコンには、長塚利一の個人情報が掲載されているHPを閲覧した形跡が。
まさにその頃、帰宅した利一を犯人が襲撃しようとしていた!
葉山は犯人を取り押さえようとするが、刃物を見て足がすくんでしまう。
姫川と真弓も加勢するも、姫川は刃物で負傷。
真弓もやはり怯えてしまう。そこへ菊田らが到着!
ようやく犯人を確保するが、葉山は立ち尽くしたまま。
菊田は葉山を殴り飛ばすのだった。
玲子が犯人を取り調べると、彼は恋人への罪滅ぼしのつもりだったと言う。
最近になって、長塚利一ら世間で話題になった人物の
個人情報が書き込まれたHPを見たらしい。
玲子もそのサイトを見るが、個人情報だけでなく、
個人を攻撃する言葉がたくさん書き込まれていた。
「毎日たくさんの恨みや憎しみが垂れ流されて、多くの人間に感染して行く。
これから恐ろしい時代が来るかもしれない。
私たちもうかうかしてられないわよ」と葉山に言う玲子。
葉山を慰めることなく激励した玲子の言葉に、
葉山はなぜ菊田らが主任についているのかを思い知る。
玲子が部下たちのことを分かってくれていることを
ひしひしと感じるのだった…。
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き…き…菊田さん、しゅてきーっ!好きだ!(<告白
今回はノリのトラウマがやっと明かされ、
彼が自分の弱さを克服するために、
見えない「強さ」を求めていることが判明。
そしてノリの同期でラブが登場だ!ラブは玲子のストーカーだぞ(爆
ノリは女性を弱いと言いながら、
自分がもっともっと強くなることを望んであがいていたのね…。
トラウマと向き合って乗り越えて行くには、
自分自身の力しかないと玲子は知っていたから、
ノリの抱えているものを薄々分かっていたのかな…と思う。
玲子に単純に憧れているノリの同期・真弓が出てきたことで、
状況がよく分かるようになっていて巧みなストーリーだった。
殺す相手を取り違えていた哀しい事件は解決したけど、
悪意に満ち満ちたサイトに書き込んだ奴らの正体はわからないまま。
感染症問題と、人の心に感染して行く悪意をひっかけたタイトルは秀逸だ。
この先、玲子が見えない犯人と対峙することはあるのか?
それにしても殺されかけた天下りのおっさんは、
息子が殺されてもゴルフの話してるし、
間一髪で助けられてもズレた怒りを爆発させてるし、
ホントにどうしようもない男だった。
殺人を犯して恋人のためにはならないと思うけど、
犯人の行き場のない怒りも理解できるってもんだわ。
世の中には自分の手を汚さなくても、
間接的に人を殺めてそれでものうのうとして生きてる連中もいれば、
人の殺意をおもしろおかしく引き出そうと煽る連中もいるんだよね…。
なんにせよ、今回は菊田さんがしゅてき過ぎてクラクラですわ〜♪
いいわー…あの玲子を陰で支える従者っぷり!
次回、いよいよエンケンさんが登場だよっ!生瀬さんもいるでよ!
☆キャスト
姫川玲子…竹内結子(高校時代の玲子…岡本あずさ) /菊田和男…西島秀俊/
石倉保…宇梶剛士/橋爪俊介…渡辺いっけい/今泉春男…高嶋政宏/
葉山則之…小出恵/湯田康平…丸山隆平/日下守…遠藤憲一/
姫川瑞江…手塚理美/井岡博満…生瀬勝久/小峰薫…田中要次/
國奥定之助…津川雅彦/勝俣健作…武田鉄矢/姫川忠幸…大和田獏/
大塚真二…桐谷健太/佐田倫子…国仲涼子
今回の菊田さん大活躍でした。
いつも通り姫川のフォローをしつつも
ノリの事もしっかり気を配って、
もう素敵過ぎ!
姫川班で刑事を続けて行けばトラウマを
乗り越える事ができるかもしれませんね。
あの天下りオヤジみたいのがいる限り
こういう事件は後を絶たないんで
しょうね...。
私もツイッターやってるので
フォローさせてもらいますね^^